BB弾がダンゴムシに紛れて道端に落ちていたあの頃

暮らし

小さい頃、公園や通学路で足元を見やると無数の黒い弾が落ちていました。

僕の家には瓶詰めの百草丸(長野県の丸薬)が常備薬として置いてあったので、道端に転がるそのBB弾を見て「百草丸は自然由来なんだ」と思っていました。親に笑われた記憶があります。

人工物だと改めて知ると、少年心には収集癖という情熱が宿ります。当時はどの家庭にもあった空のフィルムケースを片手に外へ繰り出し、側道や公園の砂場にしゃがみ込んで黒い弾を一つ一つ拾い集めていました。空のフィルムケースがコレクトグッズとして立派に機能していたのって、フィルムカメラ時代の当時にあっては全国共通だったんではないでしょうか。

黒、黒、ダンゴムシ、黒、白、黒、ダンゴムシ、黒、黄緑、黒、黒。

擬態するダンゴムシを間引きしながら、9割が黒い色をしたBB弾が充填されていきました。

テレビゲームのアイテムと一緒で、武器の弾薬を補充していく快感があったのかもしれません。いずれにしても、手で物に触れること自体が躊躇われる今の時代から考えると(どちらかと言うと潔癖な自分が、と思うと尚更)よくあんなことをしてたなあと思います。

フィルムケース5本分は溜めて、それでも通学路にはまだまだ転がっていただろうBB弾も、やがて僕が年をとるごとに目に見えなくなっていきました。それは成長して目線が高くなったからなのか、悲しくも童心を失ったのか、はたまた採掘されすぎて枯渇したのか。そもそもなんで道端にBB弾が落ちてたんだ? 自分たちより上の世代エアガンブームがあったのか?

色々と思いを馳せつつ、この令和の時代にも近所の公園にはあの頃のBB弾が今なお落ちているのかというと、「いい大人の自分だけで公園の砂場に出向いて砂いじりをするのはちょっと恥ずかしい」なんていうつまらない意識が邪魔をして、今も確認できずにいます。

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